TL小説ソムリエよむよむ感想日記

TL小説読みすぎな人生を綴るよ。オススメTL感想、レビュー、分析などなど。

勝負パンツが隣の部屋に飛びまして

待望のパンツが来ましたぞ!!

あらすじ

勝負パンツが隣の部屋に飛びまして (ソーニャ文庫)

勝負パンツが隣の部屋に飛びまして (ソーニャ文庫)

現代を舞台にパンツから始まるお隣さんラブコメディ。

野良猫のようなヒロインがお年頃の女性がそんな無防備ではいかん!とおかん系ヒーローに説教されつつ、餌付けされて色々あって武士の精神性を持つに至る。

感想

っあーーーーー! よかっ…た…。

ソーニャ文庫、作品紹介ページのサンプルテキストがツボな人ならば100%読んだ方がよいです。コミカルながらも丁寧でホロリと読ませます。

テキストの美しさ、キャラクターの愉快さ、登場人物の精神的成長…すべて好みでした。ありがとうございます(DOGEZA)

ヒロインのかわいらしさ、精神的危うさが違和感なく飲み込めて話の流れに納得感があり…よき…。

野良猫ヒロインへの餌付けがテーマとあって、食事の描写がよいです。過去に某名作ノベルゲームで飯の描写がおいしくなさそうすぎてイラッとした経験を持つ私ですが、なんちゅうもん読ませてくれるんや…! と心の中の京極さん(美味しんぼ)が盛り上がっておりました。

挿絵も話の雰囲気に合っていてよかった。ヒロインヒーローともにかわいい。

雑記

2017年にノーベル文学賞を受賞したカズオイシグロ氏が大学のディスカッションで、小説は他人の観点や考えをなぞることができる、映像とはまた異なる味わい方ができるコンテンツなのだと話されていたのをふと思い出しました。

カズオイシグロ氏は人間全体への関心を持って物語を描くタイプなのかなと想像しているのですが、書き手によっては「こんな世界があったらいいのにな、こんな人がいたら好きだな」という願望で書く人もいるなぁと。

物語を書く人と仕事をした際に「こんなに魅力的なテキストを描くが、人間には興味はないんだな」と感じたこともあり、創作という行為にどう取り組むか、作り手の源泉は何かを考えると深い…。

黎明の女王は愛に目覚める~精霊使いへの誓いのキス~

生きることに疲れたから、甘甘なファンタジーでも読むかな期がやってまいりました。

あらすじ

黎明の女王は愛に目覚める~精霊使いへの誓いのキス~ (ロイヤルキス文庫)

黎明の女王は愛に目覚める~精霊使いへの誓いのキス~ (ロイヤルキス文庫)

粗暴な物言いだが優しい黒髪ヒーロー×世間知らず銀髪王女

精霊を使役する力を持つ王女でありながら、父親に疎まれて城の離れで暮らすヒロイン(15歳 銀髪華奢ガール)。ある日、戦場に出て精霊使いとして侵略者に力を行使するよう、父王から命じられる。

争いを好まぬ心優しいヒロインだが、亡くなった愛する母の墓を作り直すことと引き換えに戦場に出る。隣国から侵略してきたという兵を精霊の力を借りて一時は退けたものの、精霊封じの剣を持った謎の騎士に攫われて捕虜となってしまう。

謎の騎士は敵国の王太子(ざっくりした物言いだが優しいイケメン黒髪ヒーロー)で、強い精霊使いとしての力を減らすために彼に抱かれてしまう。ヒーローを警戒するヒロインだったが、「野蛮な隣国に自国が侵略されている」という父王の話が真実ではないことを知り…。

感想

精霊使いなど序盤にファンタジーな設定が入ります、女王として世間知らずな少女が精神的に成長していく様子が中心に描かれます。

お約束ぽい構成ではありつつも、エロスと人物描写のバランスがよくメンタルに優しく読みやすいです。

ヒーローが粗暴めな物言いでありながらも常識人でクレイジーさはないですが、二人ともいい奴なためにピュアな恋愛ものとして読めて読後感よきでした。

雑記

4/4(水)発売の春日部こみと先生新刊『勝負パンツが隣の部屋に飛びまして』の紹介ページがてともよいと思っております。

TLのサンプルテキストって一般的にエロスなシーンなのですが、『勝負パンツが隣の部屋に飛びまして』は全年齢読める胸キュンテキストなのです!!

この関係性は買いでしょ!と決断しやすいので、超嬉しくなりました。

セックスは物語において相手の心に踏み込む表現のスパイスだよ派ですが、相手の心に踏み込んだ所だけ読んでもよくわからんな!という気持ちになりがち…。

ツッコむのが遅れましたが、タイトルすごいね!!

氷の王子の眠り姫

全世界待望、ボブカットのヒロイン…!!

中世のおとぎ話のような、呪いをかけられたヒロインの物語。

あらすじ

氷の王子の眠り姫 (ソーニャ文庫)

氷の王子の眠り姫 (ソーニャ文庫)

中世のおとぎ話のような世界観、長い眠りについていたヒロインをめぐる物語。

ヒロインが目を覚ますと、自分が記憶を失っていることに気がつく。そばで目覚めを待っていた男は自らを夫だと名乗るが…?

感想

冒頭のヒロイン記憶失いモードの描写があまり得意でない文体だったために読むのに少し時間がかかってしまったのですか、過去の記憶を少しずつ取り戻していく流れにはグイグイ引き込まれました。

なぜ眠りについたのか、ヒロインが愛した家族や友人はいまどうしているのか? ヒーローはいま何を思うのか? さまざまな記憶が切なさとともに思い出されるさまが泣ける…。

ヒロインの幼馴染と、ヒーローの関係性がいいかんじに描かれたことにグッときました。こういうポジションのキャラクターを雑に描かない作品って珍しい。

ヒロイン・ヒーロー以外の人物も生き生き描かれて、引き立て役にとどまらず物語に必要な人物として存在します。

ベタといえばベタなファンタジーストーリーなんですが、ベタなお話は単行本一冊に短くまとめるのはスキルを求められるため構成の美しさがキラリと光る作品な気がします。

作者の荷鴣先生はこの作品以外にも2冊ソーニャ文庫で書いておられるのですが、あらすじが一筋縄ではいかない感じだったために避けていました。

読んでみるとなかなか骨のあるお話だったので、ほか2作も読んでみよう…。

雑記

近所の本屋でソーニャ文庫3月の新刊は売り切れてました…。クッ、ライバルがいるとは…せいぜい楽しんで読めよ!! よければ感想もどこかで読ませてくれな!

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孤独な富豪の愛する花嫁

富豪ものってまったく興味を持つことができず、タイトルだけで避けていたのですが食わず嫌いよくないな!と購入。

かわいそヒーロー好きは読め。

あらすじ

孤独な富豪の愛する花嫁 (ソーニャ文庫)

孤独な富豪の愛する花嫁 (ソーニャ文庫)

周囲から厳しい仕打ちを受け、人間不信MAXで全ての愛を諦めて生きてきたヒーローが、ヒロインと結婚して心の氷を溶かしていく話。

感想

人間不信な富豪ヒーローと、ヒロインが心を通わせるまでにページ数がかかりつつもヒーローの心の傷が深いことがきちんと説明されるために、ラストシーンのカタルシスたるやー!!!萌えみ!

ヒーローの背負う一族の業を終わらせる方法が作中でヒントが出されるものの、私の知性が追いつかず具体的にはどういうことだってばよ…と思っていたら、最後になるほどな〜!って思った。よかったな…!!グッジョブみんな!ってなる。

愛を望んで得ることは罪に繋がるために、全てを諦めてつれない態度を取るヒーローだが思いやりを見せるヒロインに心惹かれずにはおられない様もかわいい。よき物語でした!!

TL読みすぎてライバルキャラがただいじわるなだけな描写にうんざりしがちなのですが、ライバルなりのロジックが納得感あるのもよかったです。きちんと物語で動機と執念の理由が説明されていた。

雑記

明日発売のソーニャ文庫、山野辺りり先生と八巻にのは先生の新刊は即読みたいよー!でも、紙で買うと読み返せないんだよー! わーんどうすればー。

蜜夜 薔薇の花嫁は愛に溺れる

Kindle unlimitedに入っていたので読み読み。魔女として迫害される一族の出身であるヒロインが、迫害を恐れつつも恋をしてしまう素敵ストーリー。 人気作家さんぽいのですが、今まで意識していなかった…。

あらすじ

蜜夜 薔薇の花嫁は愛に溺れる (蜜猫文庫)

蜜夜 薔薇の花嫁は愛に溺れる (蜜猫文庫)

高度な医療知識を持った女性が、魔女として迫害された中世ヨーロッパ的な世界観。主人公は魔女と呼ばれる一族の末裔で、母親から受け継いだ医療知識を持つ。

男装して身分を隠し、ひっそりと生きるヒロイン(17歳赤毛ガール)だが傷ついた生き物を放っておくことができない責任感の持ち主で、傷ついた伝書鳩を治療したことをきっかけに領主であるヒーロー(金髪きまじめ)と出会う。

感想

「なぜいきなり、ヒーローがヒロインに夢中になったんだろう…」と序盤は困惑するものの、ヒーローは真面目キャラでありつつ、ズルくてめんどくさいやつ設定なことがじわじわ伝わってきました。

ヒロインは辛い生い立ちから警戒心強い小動物みたいな感じで暮らしていますが、ヒーローに惹かれていくことに抗えず恋していくさまがカワE。

細かなエピソードに無駄がなく、結末の納得感と満足が強いストーリー。サブキャラも必然性のある役割を持っていて、読後感がよかったです。

エロス描写はノーマルめですが、男装した主人公を抱きしめるシーンがドキドキ感あってよい…。男装シチュエーションあるあるですが、グッとくる!

雑記

お叱りを受けそうですが、少女小説お約束展開の「ドレスで着飾って変身シーン」のよさがまったく理解できないまま生きています。

変身シーンはTLの醍醐味!と言っている作り手の意見を見かけて、人によっていろんな萌えポイントあるな…としみじみしました。

人嫌い公爵は若き人妻に恋をする

『致死量の恋情』でメンタルの強さにとどまらず戦闘力も高いヒロインを描いた春日部こみと先生の新作が、kindle化されていたので読み読み。

今度のヒロインは、女子から大人気モテモテ人妻だーっ!

あらすじ

人嫌い公爵は若き新妻に恋をする (ヴァニラ文庫)

人嫌い公爵は若き新妻に恋をする (ヴァニラ文庫)

王太子にヒロイン(黒髪しっかり者18歳)が婚約破棄されるが、ヒロインが賢い愛され女性であるために悲観に暮れず前向きという一風変わったストーリー。

政治的事情のためにヒロインは婚約破棄後すぐに『人嫌い公爵』と呼ばれる王弟(28歳変人イケメン)と結婚するが、政治的理由きっかけにも関わらずベタベタに溺愛される。

感想

ヒロインが男女関わらず人気があり、まろやかなテイストの百合みがあります。人間が仲良しなさまが描かれると興奮する体質のため、この作品に点数をつけるとしたら、100点中300万点です。

ヒロインとの婚約を解消した王子が結婚する女性が、登場当初わがままであるかのように描かれるものの彼女なりの理由や和解、成長が描かれるのも萌えーるポイント。ヒロイン以外全員知性を失った野蛮人なのか?的な作品に食傷気味の方もお楽しみいただける気がします。

優等生型ヒロインと、ヒロイン以外に興味ないぜ人嫌いヒーローの組み合わせはカップルとしてバランス良いし微笑ましい感じもすてきー。二人が不幸になる感じがせず、読んでいてほっとします。

魅力的な登場人物が多いため、1.5倍くらいの長さになってもよかったと思う! 面白かったので短いことが惜しいという最大評価です。

イラストはヒーローが文中での描写通り、ハイパーイケメンに描かれていてしゅごい。

雑記

気がつけば、このブログを運営して1年が過ぎていました。TL縛りでこんなに継続できるとは思ってなかった…。

まったくTLと関係ないですが、東京ドームシティで開催されていた食器フェスみたいなイベントに先日遊びに行きました。窯元の展示販売にくわえて、テーブル飾り付けコンテストの展示もされていたのですが…。

貴族の家っぽさから「このテーブルは、こういうTL設定かな…」と妄想しがちでした。しかし、色んな世界あるものですね。

淫らな淑女になるレッスン

『青年王と真白き花嫁』シリーズの挿絵がツボすぎたので、イラストを担当された坂本あきら先生つながりで何冊か読んでみたシリーズ第二弾。

タイトルだけで全てを把握することができる王道ストーリーながらも、ヒロインを見守る人々の描写が優しくほっこりできる作品でした。

あらすじ

淫らな淑女になるレッスン (ヴァニラ文庫)

淫らな淑女になるレッスン (ヴァニラ文庫)

大好きな祖母の夢を叶えるために、かつて祖母が愛した人の孫と結婚することを目指すヒロイン(読書好き18歳)。内向的なために社交界にデビューしても人疲れし、人気のない場所で本を読んでいたところ、同じく読書好きであるヒーロー(金髪ロング優しげ)と出会う。

王子様風グッドルッキングガイであるヒーローの女慣れした態度にヒロインは最初は警戒するものの、ヒーローはめげずに猛アタック。読書という趣味を通して交流を深め、ヒーローに心惹かれるヒロイン。

だが、かつて祖母が愛した人の孫に「淫らな女になったら結婚してやる」と言われてヒーローが淫らな手ほどきを以下略。

感想

無知ヒロインかわいがり系。

ストーリーの厚さというよりは、シチュエーションの魅力を楽しめる作品。濡れ場の表現バリエーションもあり、エンドレスエロティクス展開。嫌いではないです。

個人的に、ヒロインの祖母や昔馴染みのメイドとのやりとりが好きです。ヒロインがかわいらしく、様々な人にさりげに愛れている感じが伝わって来る。

感想

坂本あきら先生のイラスト、線と塗り綺麗で好きです。pixivアカウントでアップされていたTRPGシナリオ本の表紙が、ショートカット女子高生だったので萌え気絶しそのまま灰になって消滅しました。ありがとうございました。