読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

TL小説ソムリエよむよむ日記

TL小説読みすぎな人生を綴るよ。

野獣は黄昏の森で愛に出会う

『王女様と教育係』の作家さんの別作品。中世イギリス的(一般でイメージされるよりも数世紀昔くらい)な世界観を舞台に、王女ではあるものの、双子の兄とは違い母親に愛されず虐げられて育てられた卑屈なヒロインが色々あって互いの身分を知らないまま敵の王に会い、恋に落ちるが…というストーリー。

美女と野獣ロミオとジュリエットオペラ座の怪人のような古典王道モチーフを料理したTLですが、骨太で読ませる感じでした。心に傷を負った二人がすれ違ったり慰めあったりするが、どうなっちゃうの!とぐいぐい読ませる読ませる。

『王女様と教育係』のほうがライトな雰囲気で、こちらはより重厚さ?ドラマティックさ?が強いなと思いました。『王女様と教育係』も、TLの中ではだいぶ物語をしっかり描いている作品だと思いますが…。

レビューでは話の唐突感が気になる方がいるようでしたが、この作家さんの作品はシェイクスピア等の戯曲のような世界観や文体に近いものではないかなと思うので、独特の言い回しや登場人物の多さや急展開は好みがわかれる所ではないかなと思いました。

物語の構成やドラマティックさの描き方はこだわりがある作家さんだと思うで、クラシックな文体のテキストを読むのが苦でない方なら設定やエロ描写特化で登場人物の行動原理がさっぱりわからん…みたいなTLよりも楽しめるのではないかなと思います!

ちなみにヒロインは一時的に男装をします。

ヒロインが素直でキュンとする度 ★★★★★ 女性登場人物みんな強い度 ★★★★★

肉食系女子はニセモノ草食獣においしく食べられる

肉食系女子はニセモノ草食獣においしく食べられる (ヴァニラ文庫)

肉食系女子はニセモノ草食獣においしく食べられる (ヴァニラ文庫)

現代が舞台の敬語真面目メガネ男子と、ツンツン内弁慶女子のラブ。

母親が男に捨てられるのを見続ける悲しい子供時代を送ったヒロインが、自分はそうはなるまいと理想の御曹司をゲットすべくビッチ感に溢れる生き方をしています。でも実のところシャイなために処女。いい感じと思っていた男子に軽く扱われそうになり傷心なところに…という話。

エロの描写は長く濃厚なため好みは分かれるかと思いますが、敬語まじめキャラのヒーローが愉快なのと、ヒロインが不幸な生い立ちゆえに素直になれずツンツンしてしまう描写がわかりみあって面白かったです。愛を求めつつも愛に臆病になるの、あるよね…。

不憫だからはよこの娘を幸せにしてやってくれ!とヒーローを応援したくなる作品でした。

ヒロインいもっぽくてかわいい度 ★★★★☆

十年愛

十年愛 (ソーニャ文庫)

十年愛 (ソーニャ文庫)

執着ラブをテーマにした作品を扱うソーニャ文庫の作品。中世ヨーロッパ風の舞台で地方領主の娘のヒロイン。15歳の時に愛を誓い合ったヒーローと10年越しで再会。ヒーローはなぜだか王位を得て超出世しているのですが、ヒロインは覚えのない裏切り者扱いされてしまい、お城に軟禁されていじめラブされる話。

ベタといえばベタな話なのですが、なんというか完成された人妻萌えのような要素を感じました。途中であえて娼婦っぽい態度をとって挑発的な言動をするところとか、女性の強さを描いていて胸がスッとする。

ヒロインの年齢は25歳とソーニャ文庫にしては大人めですが、この設定ならば必然性が感じられる。大人の女性設定も悪くないわね!と感じられました。

青春時代のラブに一途すぎ度 ★★★★★

ハーフ・クラウン 秘め公爵といばらの輪舞

読んだTLのすべての感想は書くスタンスではないのですが、数少ない男装ジャンルについては読んだらすべて感想を書いてもよいのではないか…という気がしてきました。なぜなら男装少女が尋常ならざるテンションで好きなためです。

という訳で、エロなしピュアラブなコバルト文庫の男装女子をテーマにした作品です。

中世ヨーロッパっぽい世界観で、公爵家を継ぐために男装して生きているヒロインが時期王の候補になるのですが、突如現れたもう一人の王候補のヒーロー。どちらが王座を継ぐのか…という周囲の思惑をよそに二人が友達になっていくほっこりラブストーリー。

男装女子ラブは積極的に読むようにしていますが、こちらのヒロインは胸にグッとくるいいキャラでした。普段は男装していてかっこよくありつつ、こっそり女の子の服を着て親友の侍女と遊ぶのも好き。かわいすぎて気絶。

ヒーローは黒髪かつ朴念仁な感じにイラストでは描かれていて、早々にヒロインが女子であることに気がつきつつモジモジしていてベリーキュート…。

エロありTLではヒーローは手が早くないと話が盛り上がらない都合で頭おかしいキャラになりがちですが、エロがない作品だとこういう真面目なキャラに描けるんだなぁ…としみじみしました。

ヒーローをかっこよく描きつつも、ヒロインの快活さも心地よく最高の少女小説でした。3作品で完結しているようなのですが、早くに読まなかったことが悔やまれる…。リアルタイムで読んでいたら、死ぬほど推して出版社に100通くらいファンレター書いたと思います。

2作目の準ヒロインナターシャも最高だった。クール系美少女で軍服着てるんですよ。気絶するくらい萌え…。コバルト文庫なんて小学生で卒業したよ〜なんて思ってたけどごめん…。最高でしたわ…。

男装萌え度としては100点満点中の200,000点くらいでした。こちらの作家さんの今後の活躍も超楽しみにしています。男装でなくてもこの作家さんの女性の描き方ならば期待できる!!!

竜騎士のお気に入り

竜騎士のお気に入り 侍女はただいま兼務中 (一迅社文庫アイリス)

竜騎士のお気に入り 侍女はただいま兼務中 (一迅社文庫アイリス)

エロなしの女性向けラノベをTLと読んでいいのかわからないのですが、エロのないファンタジー世界が舞台のお話です。

竜騎士(ドラゴンスレイヤーではなくドラゴンライダーのほう)のヒーローと、竜にめっちゃ好かれるヒロインの話。ラブストーリーではあるのですが、素朴ヒロインの心理描写がうぶで照れる。年齢はヒロイン年下で10歳差と思われます。

オタクメモリアルによって竜騎士という単語だけで萌えてしまう病にかかっているのですが、竜騎士テーマでうまく世界を描写したな〜と感心しました。

竜の生態と騎士との絆という設定を中心に描いていて、ヒロインとヒーローの世界との関わりや生き方が理解しやすいよいファンタジーでした!竜騎士テーマでステキな作品をありがとうございます…。

連作にしてもおもしろかったのかも…と思える作品でした。ただ、連作って読みに入る敷居高いですよね…。

萌え度 ★★★★★

プリンスは太めがお好き?

前回書いた時から三ヶ月空いてしまいました…相変わらずのペースで読んでいたため感想を積んでいますが、バタバタしていて書き留める心の余裕がなかった…。
世に!隠れた名作を!布教したい!!という思いで地味に書いていきます。

プリンスは太めがお好き?

プリンスは太めがお好き?

今日の作品は、現代が舞台で平凡なぽっちゃりOLの話。体型に関するコンプレックスをヒーローの助けで克服していく流れかな…。

特に嫌いなわけではないのですが、現代もののTLをあまり読まないでいました。 現代ものはファンタジーよりは設定のクレイジー度が低いので、選ぶきっかけが少ないのが原因やもしれずという気がしています。

そんな中でガチぽっちゃりを主人公に据え、イラストでもガチなぽっちゃりで描く徹底ぶり。TL読みはわりとヒロインのキャラクター性にも萌えを求めがちな気がしているので、だいぶ冒険している感じがします。

ぽっちゃりヒロインを愛せるかどうか?というところで言うと、デブ専もありやもね!と思える良いイラストなのと、キャラクター的にもまっとうさがあって好感が持てる。

主人公はいい子で、みんなの期待に応えようと日々がんばっているけれど、実は太っているキャラクターレッテルへの悩みも抱えておりリアル…。

この作品はヒーローに萌えるというよりは、主人公がんばれ!お前ならやれる!みたいな幸せになることを手に汗握って見守る感じでした。

お話として普通に、こういう話はスカッとするなー!と感じられてよかったです。エロさでいうとそこまでではないですが、人物描写はとにかく好感が持てた。ぽっちゃりもええやん。

彼の性癖のわかりやすさ度 ★★★★★

軍服の花嫁

軍服の花嫁 (ソーニャ文庫)

軍服の花嫁 (ソーニャ文庫)

執着系ラブ推しのソーニャ文庫12月新刊。
軍人ガールな主人公が任務でラブな話。

話の展開としてやや苦手な所がある作家さんなのですが、りりしい系女子好きだしなーと思って読みきりました。

話が面白くないというより、男性を魅力的に描くことに力を入れている作家さんな気がしていて、私は女子がキュートだと高まるタイプなので好みの問題かな…と!
サボテン王子のお姫さまの感想でも書きましたが、男女ともにキャラクターが濃いと物語として短くまとめるのが難しくなる気がするので、どちらの描写を厚くするかは悩ましいところかな…と。

シリーズものの3作めにして完結とのこと。3作通して同じイラストレーターの方が挿絵を担当されているのですが、女子を強調して描くタイプの絵描きさんみたいで好み!

彼は芸達者度 ★★★★★