TL小説ソムリエよむよむ感想日記

TL小説読みすぎな人生を綴るよ。オススメTL感想、レビュー、分析などなど。

青年王と真白き花嫁 〜竜の孵る日〜

10/19(木)までamazonKindle5周年セール開催中で、TL小説が大量に半額になっております。ポチりポチりと普段読むきっかけのないレーベルの作品を購入しました。

普段あまり読まない作家さんの作品を、この機会に!と思って読んだら、いきなり当たりをひいたので、超嬉しい!

ということで、人気作のようなので今更なのですが、お気に入った作品を紹介いたします。

黒髪不器用王さま×快活金髪まっすぐ姫の剣と魔法のファンタジーラブロマンス!

ざっくりあらすじ

剣と魔法のあるファンタジーな世界観。快活で剣も嗜む小国の姫であるヒロインは、幼い頃に隣国の王子を剣で打ち負かして再戦の約束を結ぶ。

約束は果たされぬまま16歳になったヒロインには、誰にも明かしていない秘密があった。体に「竜の卵」を宿しており、竜と言葉を交わすことができるのだ。

幼い頃に剣を交えた王子は約束を交わして以来会うことはなかったが、父親崩御しすでに即位していた。ヒロインの育った国に援助するという条件をともに求婚され、ヒロインは王家の一員として断ることができず隣国に嫁ぐことに。幼い頃のおもかげを残さない王子と再会するが…という不器用黒髪男子と、まっすぐ系金髪ヒロインのじれじれファンタジーロマンスです。

スキポイント

安定した文章力と、ヒロインとヒーローの心の機微、いい感じのワルさを魅せる悪役などなどバックグランドを感じさせるキャラクターがよかったー。

ベタベタのファンタジーでコバルト文庫を感じさせるような、古き良きザ・ラノベ!の世界観ですが、懐かしい感じがして私は好き!

なお、エロスはそこまで濃密ではないですが、心を通じ合わせる展開としては大切な演出となっております。

挿絵もドラマティックでいいな〜と思っていたら、以前感想を書いた『箱庭の初恋』と同じ絵師さんだった。絵柄の幅が広い方なのやも? この方の描く女子は、性格がうまく出たキャラクターデザインになっているように感じて好き!

tl-novel-love.hatenablog.com

作者の白石先生があとがきでキャラクターのその後の話を自サイトに掲載するかも…と書かれていたので検索したら、シリーズ化していて4作品のうち2作目以降はkindle unlimited対象!! ご褒美かよ!!!! ありがとうございます!

誓いのキスはウエディングの後で 青年王と真白き花嫁 (ガブリエラ文庫α)

誓いのキスはウエディングの後で 青年王と真白き花嫁 (ガブリエラ文庫α)

発売時リアルタイムで追えなかったことが悔やまれますが、セールきっかけで知ることができてよかった…と感謝しております。今後作家買いします。

ちなみに、kindke 5周年セールでTLを絞って探す方法ですが、私は広く見たくて「文庫」で検索しました。

好きなレーベル名や作家名で検索すると見つけやすいかなと思います。

猫好き伯爵の真摯な執愛

ムーンライトノベルから電子書籍化をはたした作品『猫好き伯爵の真摯な執愛』を紹介。

ざっくりあらすじ

1800年代のイギリスを舞台にした作品。恋に恋する誇り高き侯爵令嬢18さいふわふわ金髪ヒロインと、30さいニコニコ伯爵ヒーローが婚約。

恋愛結婚を夢見るヒロインは、あきらかに人の良いつまらないおじさんと結婚なんて!と婚約を破棄すべく奔走するが…。

スキポイント

お話のバックグランドの描き方が丁寧で文章力も高く、楽しく読めました。衣装のデザインやつくりを、きちんと調べて描かれる人なのだろうなーと胸がトゥクン。

恋に恋するヒロインが愚かなようで、恋愛結婚に意固地になるのはきちんと理由があって…という、幼さならではの思い込みから大人になっていく過程が◎。優しく包容力のあるヒーローはヤンデレなどではなく、単純に底の見えない人間であることの意外性が楽しかったです。

ヒロインには優しいが根本的には悪である、というヒーローはTL小説界でわりと見かけますが、ガチで一癖ある食えないやつだと感じるキャラクター性はメインヒーローとしては少数派な気がします。すごく強いわけではなく、むしろ弱さのある人物なのが逆に魅力的。

余談

全3巻予定で、最終巻である3巻は10月発売予定とのこと。

先日、数日間入院した際に夜痛みで寝れなすぎるがkindleをダウンロードすると通信量をくうため、ムーンライトノベル狩りをしていたら見つけた作品です。

面白さで痛みをしばし忘れられたため、感謝の投げ銭だぜ!と、退院後にkindle版を購入。エピソードを補足する加筆がマメになされています。嬉しい!

『猫好き伯爵の真摯な執愛』を書いた花粉症先生の他作品をムーンライトノベルで読みましたが、どれもマニアックな設定ながらもうまく描いていてリスペクトです。

『五寸八分の恋人』は日本が舞台とか萌えないかな?と思いながら読み始めましたが、ハイパーマニアックながらも一寸法師の心労や悔しさが伝わってきてトゥクン。夢中になって読み終えてしまいました。

花粉症先生の今後のご活躍もひっそりと応援しております。

乱と灰色の世界

番外編でTL的にも楽しめる漫画の紹介を。
癖のある絵なのですが、ラブのある漫画ではここ数年で私の中では最高評価です。

魔法使い一族の娘、漆間乱(うるまらん)を取り巻く仲間たちの戦いと、乱の成長の物語。

魔法で大人に変身した乱(10さい)と、御曹司でありながらただれた生活を送る美形ダメ男の凰太郎(29さい)が織りなすラブ?ストーリー。年の差だけでもごちそうさまです感があるのに、乱が好きすぎて凰太郎が見せる大人げゼロの激情、凰太郎を想う気持ちを通して乱が成長していくさまが、まっすぐで心を打ちます。

あらすじを書こうと思って読み直すだけで、泣いてしまった…。そのくらい涙腺をがしがし刺激してくる作品です。

序盤はほのぼの日常ストーリーかな?と思わせて、巻を進めるにつれ不穏な空気が漂い、緊迫感が高まっていきます。必ず最終巻まで読んで欲しい。全7巻と短めですので!

漆間一家、凰太郎をはじめとして魅力的な登場人物たちが多数登場しますが、女性が特に魅力的に描かれているので女子スキーな女性読者は「おっしゃああ!」とガッツポーズを取ることができます。

メインのふたり以外にも、そこかしこに癖のある登場人物たちのラブがころがっていて、またかわいらしい。

主人公の乱をライバル視する、秀才魔法使いの月光院仁央(げっこういんにお)がまたかわいい…。メガネショートボブのキツめな性格ながらも、どこか乱を憎めずに振り回されてしまう様子とか、あーもう!!!!って気絶。

北北西に曇と往け 1巻 (ハルタコミックス)

北北西に曇と往け 1巻 (ハルタコミックス)

乱と灰色の世界』は完結してからだいぶ経つ作品ですが、同じ作者さんの新たな連載『北北西に曇と往け』1巻がコミックス化していたので、応援したくて今更ながらおすすめ文を書いてしまいました。

『北北西に曇と往け』はアイスランドを舞台にして、あやしげな能力を持つ主人公がなにをするのか? ミステリアスさと登場人物の魅力は今作でも変わらずで、今後の展開が死ぬほど楽しみです!

元令嬢のかりそめマリアージュ

先日台風が日本列島を横断していましたが、TLを書かれている栢野すばるさんがtwitterで「嵐がすべてのきっかけの作品です」みたいな説明で自著の『元令嬢のかりそめマリアージュ』を紹介をされているのを目にして、気になったので読んでみました。

元令嬢のかりそめマリアージュ (エバープリンセス)

元令嬢のかりそめマリアージュ (エバープリンセス)

両親を亡くし意識を失い、目覚めた時には記憶の一部を失っていたもと令嬢のヒロイン。虐待に近い扱いを親戚から受け、自立を目指して家を飛び出し、辿り着いた貴族の屋敷で働き始める。
雇い主である侯爵家令息のヒーローはスペックの高さゆえ、様々な家から結婚を申し込まれているが乗り気で無いらしい。乗り気でない求婚を断るために、ヒロインに期間限定で結婚してほしいと依頼するが…?

ヒロインを見守るかわいそ系ヒーローの物語なのですが、記憶を失ったヒロインの不安が妙にリアルなのも読ませます。

自分の身を守るためにお金を稼いで自立しなければならない、と商売のタネを常に考え続けるヒロインは滑稽なようでいて、女性の自立への葛藤の切実さが感じられる…。

かわいそ系なヒーローは辛抱強くヒロインを見守っているさまが伝わってくるのですが、病に倒れたヒロインを心配するあまりに、テンパって素手で林檎を絞ろうとするなどの奇行がときたま描かれるのもよかったです。天然だし握力っょぃ。

初めて読む作家さんだったのですが、テキストと構成のクオリティともに高く、なんで今まで読まなかったのかー!と思いました。見つけることができずにいた、良作品! twitterで気にして読んでみてよかった…。

−明日もいい日でありますように。クリームのツノがうまく立ちますように!
元令嬢のかりそめマリアージュ(栢野すばる著 オークラ出版)より

なんでもないセリフだけど、ささいなことに希望を持とうとする切実さが細かいところから伝わってきて、文章のセンスしゅき!と思いました。最後になりましたが、エロさ度合いは薄いので、物語重視の方におすすめ!

作家さんもさることながら、未読の作家さんが多いエバープリンセス文庫を今後追ってみたい。

oakla.com

こんなこと

読みたいTL小説がなかなか電子書籍化されないので、読もう読もうと思いつつ忘れ去るケースの予感がしています。電子書籍化リマインダほちい。

今日は番外編でおすすめ男性向け成人漫画紹介です。

男性向けは好き嫌いがあるので「続きを読む」形式にしておきますが、「女の子がかわいくてしゅき!」の視点で推しております。

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イジワル同期とルームシェア!?

kindle unlimitedをひたすら探すシーズンなので、読んだ中から気に入った作品をご紹介します。

ベリーズ文庫の現代を舞台にした、性描写はない比較的ピュア系ラブストーリー。同棲?していた御曹司にフラれてしまったヒロインが、同期の男子と一時的にルームシェアすることに…。いつもからかわれてばかりだった同僚と「今夜は9時に帰る」みたいなメッセージをやりとりして「これってどんな関係なんだっけ?」とモヤモヤするヒロインのラブストーリー。

kidle unlimitedの作品は時間を虚無に投げ捨てたのかな?みたいなクオリティの物もあるのですが、これは個人的にツボで当たり作品でした。

同棲して、家具買いに行って、晩御飯なにするか考えて…みたいな、つきあいはじめのムズムズする楽し恥ずかしな気持ちがうまく描けています。

ヒーロー、ヒロインともに常識人なのでぶっとんだキャラクター設定ではありませんが、恋心の迷いや夢中さは綺麗に描けているので、読後にさわやかな気持ちを求めている時におすすめの作品です。

女性向け小説サイトの話

今回紹介した作品は『ベリーズカフェ』というプラットホームが出版していますが、小説家になろう以外にも色々ありますよなー。

www.berrys-cafe.jp

先日『プチプリンセス』というプラットホームがオープンしたので見ているんですが、なにを目指しているのかまだ読めない。ただ、オープンしたての場所は人によってはやりがいがあると思うので、面白くなりそうな予感もします。

投稿数が多いサイトは読み手も探すのが難しくなってくるところがあるので…。定期的にのぞいてみよーっと。

puchi-puri.jp

つうか運営がMUGENUP!なるほどー。絵師を抱えている会社なので、独自路線を開拓しそうな気がする。

姫様と執事 今宵、あなたとくちづけを

小難しい本を読みすぎた私に今必要なのは執事攻めだ、そう考えて執事作品を検索していたところ『箱庭の初恋』の北山すずな先生が執事作品を書いていることに気がついて、読んでみました。2017年9月段階でkindle unlimited対象作品です。

姫様と執事 今宵、あなたとくちづけを (ガブリエラ文庫α)

姫様と執事 今宵、あなたとくちづけを (ガブリエラ文庫α)

男性に触れられると気絶してしまう伯爵家のお嬢様ヒロイン、だけれどなぜだか幼馴染の黒髪ヒーローには触れられても平気。子供時代を一緒に過ごしたヒーローは突然家を出てゆき、頑固に育ったヒロインの結婚相手を探す舞踏会が開かれるところから、物語は始まる…。

オレンジ農園を舞台に、ユルいテンションのご両親、キャラの立った庭師と侍女などが登場する、どこか童話を思わせる世界観です。

『箱庭の初恋』と同じく、子供時代のヒーローとヒロインが描かれているのも微笑ましい。エロ描写はそこまでの重さではないですが、ヒーローの献身さはよい。この作者さんは、男性が尽くすシチュエーションをよく描かれますね。

すれ違いの理由など細部の詰めの甘さは若干感じましたが、姫があえて悪者にならんとする理由とか、登場人物多めな中でも各キャラの行動原理を説明しているところはけっこう好きでした。

が!! 私は物申したいことがひとつあるとしたらば、庭師と侍女のサブキャラカップルの濡れ場が巻末のあとがきで一部抜粋で書かれていて、いいところで描写を終えているので「あーー!!」と思い、検索して作者のサイトを見たらネタとして掲載されているようだったのでワクテカしてurlを開いたら、リンクが切れだったため闇落ちしつつあります。

二次元にしかいない奔放なロリ女子好きなんよ!!!なまごろし!!!!!