TL小説ソムリエよむよむ日記

TL小説読みすぎな人生を綴るよ。

ためらいの代償

前回書いた時から三ヶ月空いてしまっていました。

今回感想を書く作品は執着テーマのソーニャ文庫から『ためらいの代償』。表紙を見てわかるようにダブルヒーローかつ3Pがあります。

3Pってファンタジー作品ながらも「そのプレイは女性の姿勢がつらくないのか? ちゃんと集中して気持ち良くなれてるのか?」といらん事が気になってきてしまうので、小説で複数ものはきちんと読んだ事がありませんでした。

初恋の爪痕 (ソーニャ文庫)

初恋の爪痕 (ソーニャ文庫)

 
最愛の花 (ソーニャ文庫)

最愛の花 (ソーニャ文庫)

 

ですが、『初恋の爪痕』『最愛の花』といったTLにありながら、エロだけではなく切ない心のゆらぎを描く筆力に定評がある、藤波ちなこ先生の作品をコンプリートしたくなり『ためらいの代償』を手に取りました。

ためらいの代償 (ソーニャ文庫)

ためらいの代償 (ソーニャ文庫)

 

オッドアイを持った孤児の主人公が20以上年の離れた男性に嫁ぎ、義理の息子と恋に落ちてさぁどっち!! …という話です。

親子か〜大丈夫かな…地雷かな…と思いましたが、自分を身請けした大恩ある夫か、心惹かれてしまう情熱的な義理の息子か、というところで信仰心ある主人公が自分の罪深さに絶望する心理描写が背徳感あってよかったです。

キャラクターとしては主人公は不憫幸薄い系。ヒーロー1は落ち着いているが支配的、調教、執着。ヒーロー2は情熱的、寡黙、ストレートな愛。みたいな感じで、ヒーローそれぞれに別の魅力があっておいしいかんじ。

主人公のオッドアイ設定が心理描写とひっかけて描かれるのも、切ない心理描写がうまい作者さんならではだなーとしみじみしたり。テキストのエロ度合いとしては作者のほか作品よりも重めですが、この関係性を描くためにはこのギャップは必要だなと。

というわけで、複数ものに抵抗があってもぐいぐい読ませられる作品で、さすが藤波ちなこ先生! でした。

藤波ちなこ先生の新作『風車の恋歌』が7月に発売予定とのことですので、チェキ!

www.sonyabunko.com

ソーニャ文庫に限らず、書籍が電子書籍版の発売日が遅いのはどうにかならないのかなー。恥じらいゼロの私でも、TLノベルを家族に見られた際にヒェー!ってなるので、なるべく電子で書いたいんよ…。