TL小説ソムリエよむよむ日記

TL小説読みすぎな人生を綴るよ。

狂恋〜奴隷王子と生贄の巫女〜

狂恋 ~奴隷王子と生贄の巫女~ (ハニー文庫)

狂恋 ~奴隷王子と生贄の巫女~ (ハニー文庫)

サブタイトルままの属性を持ったカップルがメインの、ファンタジー世界で触手プレイが出てくる話です。

王と実妹の禁忌の関係で生まれ、認知されない子は徹底的に差別される価値観によって虐げられて生きる不憫ヒーローの王子。どんな人にも優しくありたいと頑張る巫女ヒロインのラブ。スパイスとして触手攻めもあるでよ!

商業TLで触手ってはじめて読んだので、攻めるな〜!と関心しました。触手もののTLがたくさん出ていない所を見ると、おそらく売れにくいテーマなのではないでしょうか。男性向けでも触手はそこまでメジャーなモチーフではないですしね…。

触手テーマというだけで敬遠する方もいらっしゃると思いますが、お話としてはドラマティックで面白かったです。王子と巫女のすれ違いと和解が「差別」「宗教と儀式」「血に狂う体質」などの設定を活かしつつ自然に書かれています。

伝記系の残酷表現(具体的に言うとFate/stay night[Heaven’s Feel]みたいな話)に耐性があるならば、読み応えある話ではないでしょうか。

惜しかったポイントは、触手攻めの挿絵がいまいちだったことかな…。女性で触手めっちゃ描き慣れてる人いないわな…。

余談 BLとTLの書き手

この作品を書かれた作者さんはもとはBLをメインに書かれているようで、TLとBLどっちも書かれる作家さんって多いのですが、BL系作家さんはタブー表現や性描写に尖った部分がTLにおいても特徴的になるなと感じています。読んでいて「BLも書く人かな」って作家さんの知識がなくてもテキストから感じること多い。

BLのほうが激しい性描写が多い傾向にあるので、書き慣れなのでしょうか?謎です。

余談 TLとタイトルの話

しかしこの作品は「狂恋」という作品名は、そこまで内容を表していない気がしてもったいないなーと思いました。TL(というかラノベ全体)はタイトルによって属性を理解させて買ってもらうことが多いためか、そのタイトルは内容と違わない?みたいな知性低い作品名を結構見かけて残念。

電子書籍で買う際に「黒髪男子がサド設定がいいなー」とか思っても、amazonでそういった属性を検索するすべがないためにタイトルに詰め込むしかないんでしょうね…。

TLレーベル横断の属性DBを作りたいなー。