TL小説ソムリエよむよむ感想日記

TL小説読みすぎな人生を綴るよ。オススメTL感想、レビュー、分析などなど。

主従愛鎖

主従愛鎖 (プリエール文庫)

主従愛鎖 (プリエール文庫)

王女だてらに剣を手に戦場で戦う姫騎士ヒロインと、その奴隷である敬語ヒーローとの下克上ラブ。

幼い頃、亡国から連れられてきた捕虜のヒーロー。虐待されんとしていた所を、正義感から自らの奴隷として守ることを誓うヒロイン。時が経ち大人になった彼を解放してあげなければ…と思いつつ、秘めた想いからヒーローを自由にしてあげることができない。だが、政略結婚の話をきっかけに2人の関係性はモニャモニャ! という話。

自分には価値がないと思い込み、強く生きようと肩をはるヒロイン。姫騎士お約束の「クッ殺せ」心理を、どうしてそう思うのか、なぜ騎士として生きるのか、どうして心を許すに至るのか、を物語に沿って丁寧に描いています。

ヒーローがヒロインに対して、髪の毛の手入れやマッサージなど身の回りのメンテナンスを密にする描写が、たいへん地味かつマニアックな萌えでよかったです。奴隷スタンスなので常に敬語攻めですよ。下克上になっても敬語。

話としては下克上のお約束を踏まえていますが、ヒーローのフェティズム描写が最高の作品でした。

作者の山野辺りり先生はお約束の萌えテーマを、きちんと物語に組み込んで「このテーマは物語に必要不可欠!」という構成にされるのがうまいなぁとしみじみ。

ソーニャ文庫2017年9月新刊の『新妻監禁』も楽しみにしています。声に出して読みたい日本語ですね『にいづまかんきん』!!

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