TL小説ソムリエよむよむ感想日記

TL小説読みすぎな人生を綴るよ。オススメTL感想、レビュー、分析などなど。

主人公への自己投影と囚われる物語

小説投稿サイトのムーンライトノベルで『時の魔女と少年王』という長編作品(R18)が完結し、淫乱でショタではあるが純情というレアタイプのヒロインで、お話として綺麗に完結したことが嬉しくて静かにスタンディングオベーションをしております。よかった。

そういえばここ最近自分に自信がないヒロインの作品を読み続けていたため、特殊ヒロインに飢えていました。

男性向けエロゲでトラウマ持ち主人公ばっかりだと疲れるので、鬼畜戦士ランスみたいな主人公の作品も見たくなって来る心理と申しますか…。

主人公のスタンスを意識して作品を探すと、主人公というキャラクターはどうあるべきか論に踏み込んで迷子になりがちです。

主人公と自己投影

鏡の写真をぱくたそで検索したら、鏡餅しかなかった。

TLというかロマンスを見る際に主人公への感情移入という要素がありますが、主人公は読み手が理想とするような人物がいいのか? 読み手が持つ苦しみを背負った人物がいいのか?あるいは読み手にまったく予想もつかない思考を持つ人物がいいのか? と長年思い悩んでおります。

BLは女性性が不在なために登場人物に自分を投影することなく楽に読める、という説を聞いたことはあるのですが、同性の登場人物に対して読み手は自分を投影せずにおられないものなのか?

村上春樹の作品を読む人は、みんなやれやれ気分で読むのか? 『悪の教典』を読んだ人はサイコパスに自分を投影するのか?とか考えていくと深みにはまる。

商業TL(あるいはハーレクイン)で自分に自信がない女性が多いのは、他人に認められ救われるスカッと感を描写する目的と、自分に自信がある女性は読み手にとってムカつくから売れないのかもなーと長年考え続けております。

私はわりと雑食ですが、登場人物の行動原理が読めないと困惑して読むのがつらくなる時はある…。めっちゃ鈍感で万人に優しい流されヒロインをみると、いったい何を目的に生きているのか…?と気になるし…。

人によって囚われる物語は違う

私は子供の頃にFF4というゲームのシナリオに衝撃を受けて、それ以来ずっと人を好きになることで生まれる激情と後ろめたさに惹かれる病にかかっております。カイン大好き!

読み手が愛する状況や感情がさまざまありますが、書き手にももちろんある。いろんなシナリオライターや作家さんのテキストを読んでいると、書き手の執着する状況や感情が見えた時に「イイね!」とテンション上がります。

人の数だけ千差万別の世界の見え方があって、物語を読むことで他者の視点や感情を体験できるのってやっぱ面白いし、さまざまな物語を体験していきたいものです。エロい物語はとくに、自分で実際に挑戦すると痛い目に合ったり法に触れるしな!