TL小説ソムリエよむよむ感想日記

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氷獄公は聖女を奪う

外出するとなぜか右目から涙が出続ける今日この頃ですが、とりあえず本は読みたい。

感想

氷獄公は聖女を奪う (ハニー文庫)

氷獄公は聖女を奪う (ハニー文庫)

西ヨーロッパぽい文化と宗教を持ったヒロインが、スカンディナヴィア半島を思わせる氷の大地へ流刑になるが、政治的思惑?から領主であるヒーローに求婚されて、なかば強引に婚姻関係を結ぶことに。

タレ目男子のヒーローがふつうにいい人で、信仰心のあついヒロインには野蛮とも感じられる厳しい北国の価値観ですれ違いつつもじわじわとラブを深めて行くおはなし。

めちゃくちゃ劇的なできごとがあるタイプのお話ではないし、ヒロインの辛い子ども時代がヒーローとの結婚で昇華される王道の流れですが北の大地の独特な生活とヒーローの家族描写がほほえましく、物語の余白を感じさせるよき作品でした。

雑記

雪国を舞台にした映画で『ホルテンさんのはじめての冒険』と『ハロルドが笑うその日まで』が印象に残っています。

寒い国と暑い国では人生観や芸術がまったく異なるのでおもしろい。

私は幼少時熱帯モンスーン気候の国で育ったのですが、気候的に食べ物に困りづらいためか享楽的な雰囲気が強かった印象があります。

気候的条件によって文化と食料事情、それに伴って人の気質が異なるのかもという話を考えるとおもしろいですね。

TLはあまり厚くならない文量が求められているので、キャラクターを魅せつつバックグラウンドを描き切るのはなかなか困難かと思いますがときたま文化を面白くみせる作品を読むと、嬉しくなります。